転職したのに出戻りしてしまう、その詳しい理由って?
昼コレ女子の皆さん、こんにちは!元ナイトワーカー・現昼職ライターのしらいしあやです☆晴れて夜の世界を巣立ったのに出戻りしてしまう、そんな女の子はとても多いように思います。きちんと就活をしても、なかなかお仕事が続かない理由はなんなのでしょうか?詳しく解説していきますね。
昼職のために資格を取り、入念に転職の対策を行った上での出戻り。傍から見れば「なぜ?」と思ってしまうことでしょう。完全にノリと勢いだけで物事を決めたならまだしも、真剣に取り組んだうえで夜職へと舞い戻るのは少々不思議に感じますよね。
長年ナイトワークをしていれば、当然ながら通常の感覚がズレます。その“ズレ”があとあとになってから大きく影響し始め、いずれ昼職をやめたくなる・・・という現象が起きがちになるんだとか。
出戻りの理由こそ人それぞれであり、多くの意見や考えがあります。実際に夜職へ戻ってしまった体験談を交えながらお話していきますね。
資格を取ったはいいものの・・・
将来くいっぱぐれないようにと、ペットトリマーの資格を取得したSさん。夜職と並行しながら専門学校へ通い、学生とナイトワーカー二足の草鞋を履いていました。
元々夜職は学校卒業と共に上がる予定だったため、かなり本気で取り組んでいたように思います。
実は彼女、学校へ行き始めてからナイトワークを始めたのではありません。入学し始めた時はすでに夜職歴5年で、その先の道を作るために専門学校へ通うことを決めたのだとか。
今まで稼いだお金を学費に充て、働きながら未来のことまでを考えていたのです。とても計画的かつ行動的、誰もがこの行動を見習いたいと感じるのでは?
資格を取得し就職先もすんなりと決定。実際に夜は卒業し、しばらくの間はお昼一本で生活していたそう。この部分だけを切り取れば転職大成功!なのですが・・・Sさんはこの1年後、トリマーのお仕事を辞め再び過去の在籍店へと戻ることとなります。
周囲からは「せっかく学校まで行ったのに!」と散々止められたそうですが、Sさん曰く「資格を取った先のことまでは想像できなかった」とのこと。
資格取得→学校卒業後に就職、までのプランしか立てておらず、働き始めてもその後の未来が全く見えなくなってしまったそう。動物と触れ合うことは大好きだったようですが、この技術を活かして独立したい、もっと頑張りたいという気持ちにはなれなかったのだと言いました。
夜職は毎日何が起こるか分からず、非常に刺激的な日々を送れることは確かです。Sさんは元から華やかな世界を好んでいたため、就いたお仕事がどうしても夜ほど輝いて見えなかったとか。
現在もキャストとして働き、二度目の転職にはあまり前向きではないと語っています。
このように先のことまで決めていても、いざ飛び込んでみたあとに「思っていたのと違った」となるパターンは決して少なくありません。
こればかりは“やってみなくては分からない”領域の話ですが、彼女は特に夜の世界への魅力を感じているタイプ。最初からその想いがあると転職後に比べてしまい、出戻り・・・となりやすいもの。お金以外の目的で夜職を続けている方は、このようなケースがあることを知っておく必要があるでしょう。もしかするとあなたもこのような体験をするかもしれないからです。
貯金があっても油断はできない?
夜のお仕事を7年続け、その間は好成績を納め続けたAさん。たっぷりと稼いだあたりで転職を考え始めたそう。本当は一生涯ナイトワークを続けるか悩んだそうですが、年齢的な面を考慮して早めに業界の卒業を決めました。
手持ちのお金には余裕があったため、仕事を辞めて就活へと専念します。焦って職探しをせずに済み、希望の企業への入社が決定。当初は大きく喜んだのですが、入社2か月後、半年後からお給料に対する不満が出始めてしまいます。
Aさんの勤めていた企業は残業も少なく、比較的働きやすい環境にあったのですが、基本給やボーナスの額があまり高くありません。その分大きなスキルも要求されないのですが、以前に比べて大幅に月収はダウン。欲しい物がある月は貯金を切り崩すことが普通となっていたのです。
もちろん貯金があるため、ちょっとやそっと使っただけではなくならない金額ですが・・・。一生懸命貯めていた彼女からすれば「いつこのお金がなくなるのだろう」という不安がとても大きいものでした。そして一生涯働かなくても暮らせるか?と聞かれればそうではありません。このこともAさんを悩ませるきっかけとなってしまったのです。
お金がなくなることの恐怖を感じ、結局1年程度で会社はやめてしまいました。
その時に「どんなに貯金があっても油断できないものなんだな」ということを痛感したとか。現在は更に手持ちの金額を伸ばし、再度就活をするか悩み中だそうです。
これだけを読むと非常に難しい題材かもしれませんが、よくよく話を聞くとAさんは夜職時代から買い物がとても好きで、なかなか金銭感覚が治らなかったとのこと。
多少意識を変えなければ、就職後貯金を切り崩す生活になることは避けられません。たっぷりお金を貯めていくことも大切ですが、同時に金銭感覚の狂いを調整することも必要でしょう。
出戻りの理由は様々!けどなるべく戻らないように心がけて
出戻りには致し方がない理由も多いのですが、なるべく一度引退した以上は新たな道で頑張ることをおすすめしています。出戻りにもリスクがないわけではありませんし、一度戻った人は同じことを繰り返しやすいので、より一層注意をしなければならないでしょう。
できれば転職を決める前にじっくりと考えてから決断を下したいものですね。