昼職転職後の「やりがい搾取」に気をつけて!
昼コレ女子の皆さん、こんにちは!元ナイトワーカー・現昼職ライターのしらいしあやです☆「やりがい搾取」といった言葉を聞いたことはありませんか。世の中には人の熱意を利用し、不当な働き方を強いる悪徳な企業が存在します。せっかくあなたがやる気を出しても、嫌な思いをすれば昼職が怖くなってしまうはず。どんな世界にも搾取する悪い人間はいますので引っかからないようにしましょう。
やりがい搾取とはどんなことを指すのか
ここ数年で広がった「やりがい搾取」というフレーズですが、意味としては言葉の通り。
働き手の熱意やヤル気を利用し、低賃金、長時間勤務、理不尽なルールのもとで労働をさせること。
もっと簡単に言うなら雇っている人間を働かせるだけ働かせて、雇用主は利益はガッポリ持っていく・・・という感じ。
「搾取」ですから従業員から搾り取ることを前提とし、環境面(働きやすさ)は二の次、三の次です。
やりがい搾取の場合、どんなに成果をあげても返還がありません。
何年たっても賃金が上がらず、年々残業ばかりが増え・・・なんて恐ろしい事態が起きがちに。
勤務年数が長くなるほど「この人間は反論しないから」と舐められやすく、負担がどんどん大きくなっていきます。
それでも疑うことを知らず、離職の勇気もなければ永遠に搾取され続ける。本当に悪い負のスパイラルと言えるでしょう。
やりがい搾取は昼の世界だけではなく、夜職でも十分に起き得る事案。
バック率がやたらと悪い、売り上げを上げてもさほど時給が変わらないなどなど、「搾取」に悩む社会人はこの世に多く存在しているのです。
昼職のやりがい搾取に該当する事例
一口に「やりがい搾取」といっても、仕事でどんな事例が該当するのかピンとこないでしょう。
昼職転職後、以下の項目に当てはまるとあなたはすでに悪い渦に巻き込まれているかもしれません。
仕事により有給を取得できない
有給は付与日数が決まっており、きちんと消化しなければ労基署(労働基準監督署)が注意が入ります。
どんな多忙な職業でも有給は必ず取る義務が課せられているものの
やりがい搾取をするような会社は有給おろか、休暇さえ与えてくれません。
何らかの理由をつけて出社させ、休みを取りづらいような空気を作り社員の自由を奪います。
職種によっては「繁忙期は有給取得を控えて」や「〇日以上の連休は極力やめてほしい」などと言われることもあるでしょう。
この件に関しては休暇を禁止しているわけではないので、あくまでセーフというライン。
やりがい搾取が目的だと禁止をするよりも、まず休めないような雰囲気を仕立てあげるため非常に悪徳なのです。
残業代など本来払われるべきお金がカットされる
残業代や休日出勤、深夜22時以降の手当が一切発生しないことも、やりがい搾取の一種。
残業に関しては「みなし残業」といって、会社が定めた規定時間内の残業代込みでお給料が支払われる制度がありますが
それでも超過すれば別途お金を払わねばなりません。基本的にみなし残業は月MAX45時間が一般的です。
仕事をさせるだけさせておき、固定給以上の給与を一切与えないのでいくら頑張っても月収が増えません。
残業代一切なしではタダ働きのばかりが増え、時間がどんどん奪われてしまうでしょう。
社会奉仕活動など無償の労働を強制的に強いられる
「社員で朝〇時からゴミ拾い」といった社会奉仕活動を盛んに取り入れる企業は存在します。
この場合は確かに強制参加なのですがボランティア活動が毎日・毎週のように行われることはありません。
せいぜい多くとも数か月に一回程度で、何時間も拘束されることはないでしょう。
ただし、やりがい搾取をする企業は無償の労働を社員へ強います。
それが毎週日曜日は必ず、といった頻度が多いケースや、一回の活動が普段の勤務時間並~あるいはそれ以上と
ボランティアの域を超えた動きをさせ、賃金を一切払おうとしないのです。
言葉巧みに「社会奉仕」「チーム活動」などと丸め込みますが、結局は人を安く使って利益を得たいだけ。
おいしい思いをするのは上の人間だけであり、雇われている側は何の得もないのです。
やりがい搾取をするところはブラック企業と言ってもいい
事例を見ていればもうお分かりかと思いますが、やりがい搾取をするところはまさしくブラック企業です。
未払い金があり、働き手を長時間拘束し、妥当な賃金を与えないなんておかしいと思いませんか?
ナイトワーカーからすれば「昼職は給料が安い」といったイメージがあるものの、安すぎるのも問題です。
たまに昼職はツラいものだ、と言い聞かせてやりがい搾取が普通と思ってしまう人もいます。
決して搾取をされることが当たり前ではありません。
「おかしいな?」と思ったらまずは昼職の友達や身内に相談をしてみましょう。
複数の意見を聞き、やりがい搾取に該当すると思ったら今すぐ離職するくらいの勢いでいると◎
残念ながらブラック企業に居ても得られるのは忍耐力くらいで、すり減るものが多すぎるためオススメできません。
気になる部分があるのなら見て見ぬふりをせず、しっかりと疑問点と向き合うことが悪質な会社に引っかからないためのコツです。